白は花嫁の色


結城の息子は節操なし…デイリーで女が違う。飽きたら愛人を作る。結城に捨てられたられる。
結城に弄ばれた女。

……いつかの言葉が頭を巡る。

誰が考えたって結城はろくでもない男なのに。

結婚したって女は幸せになれないじゃないか。


奥歯を噛んで耐えるよりも、大きく口を開いてさらけ出していた。


「姉ちゃんはそいつにやるだけやってやられまくって飽きたら捨てられんだよ、そーいう奴は愛人とか作るんだぞ?

すぐに代わりなんて居るんだ!!わかんないのか?!姉ちゃんは今だけなんだ、賞味期限が切れたら捨てられるのがオチだ!!」


酷いことを言ってでも、姉ちゃんの目を覚まさせたかった。

戻ってこい、そう言いたかった。

そう言えないから結城を罵倒する単語を必死で選んだ。


―――帰ってきたら俺がちゃんと愛してあげるから。


だって…

なりふり構ってられない。

好きな女が自ら危ない橋を渡ろうとするんだ。そんなの連れ戻す。

悪い狼に騙される赤頭巾ちゃんみたいに、心を許して傷つけられるんだ。

そんなの直ぐさま引っ張る、俺の元に引っ張る。

そして優しく頭を撫でてあげるから。


―――姉ちゃんを好きだから。