こういう男は結婚したって浮気するに決まっている。
だったら結婚する目的が分からない。
せいぜい彼女でいいじゃないか。…すぐに捨てればいいじゃないか。
わざわざ結婚する意味はないはずだ。
姉ちゃんは世間知らずだから…悪い大人に騙されているんだ。
「雅、やめてよ…」と金切り声をあげ啜り泣くけど、それさえ常識知らずに思えた。
…落ち着きのある結城がその涙を拭う。
どうして結城は乱さないんだ?
それは姉ちゃんに本気ではないからじゃないのか?
そんなの許せない。
怒り任せに話す目は血走っているかもしれない。
こんなにバカみたいに取り乱す俺を両親は止めないし、結城の人間は傍観している。
なんなんだよ、この状況は!!
なんでだよ、なんで反対しねんだよ!!
なんで俺だけが一人必死になっているんだよ?!
おかしいじゃないか。



