なんで、なんでなんだよ。
どうして俺は……、今…まだ時間が必要なのに!!
結城は最悪な男だ。礼儀知らずだ。俺から姉ちゃんを盗んだ。
結城が居なければ、こんなことにはなってないんだ。
悪いのは結城じゃないか!!
ああ、
でも…結城は?そうだよ、結城の息子は節操なし。愛なんて気紛れじゃないのか?
結城なんかが一途に姉ちゃんを想ってるようには思えない。
しん、とした空間で。
沈黙を破ったのは俺だった。
「納得できねぇよ!!うちの家は貧乏でご令嬢でもねんだ、あんたがうちの姉ちゃんと結婚したがる意味が分かんねぇ!!」
「ちょっ!!雅?!」
姉ちゃんは目を見開き俺を見つめる。
顔を上げた結城は、ただ俺を見るだけで動揺すら示さない。
対照的な二人を前に苛立ちが抑えられなかった。



