「俺もだよ、ごめんな。何もわかってないのに…理由も聞かずに…」
「…っ俺」
「「ごめんな」」
…俺が悪いだけで。――責められるのは俺なのに、謝るのは俺の方で。
夕日がオレンジ色。西側だけがオレンジ、東側が黒色。
二人が明かりなら、俺は暗がり。
「…ごめんな、俺…勝手に離れてった。バスケは嫌いだけど大っ嫌いなんだけど全然好きなじゃないんだけど。
お前らとならバスケは楽しくて、割と好きだったよ。楽しかった…でも、……辞めた。
ごめんな。俺……本当最低だよな。ごめん…」
甘ったれていると実感した。つい最近までの俺はあまりに幼稚すぎだ。
自分勝手で我が儘で迷惑かけて…これじゃあ結城と変わらないじゃないか。
…大人な二人を見つめた。
そんな二人から逃げたりなんかして。
馬鹿だなと。子供だなと。
ずっと俺は…姉ちゃんに甘えたなガキだったんだ…



