白は花嫁の色


……俺だって、今…

部屋に引っ張り込んでかたい床に押し倒して乱暴に奪えるのに。

一方的に好きだと言いながら姉ちゃんを手に入れられるのに。

最終手段だってある、妊娠させてやって本当に俺だけの姉ちゃんにできる。

気持ちなんて知らない。とにかく俺だけの忍にして、俺だけの、縛り付けることだって出来るんだ。

俺しか見れないように。


もう子供じゃないんだ。


――姉ちゃん分かってる?

俺は姉ちゃんが好きだからそんなことをしない。姉ちゃんを傷つけたくないから。

絶対そんな馬鹿な真似をしない。

馬鹿な俺が馬鹿をしないのは、あんたを好きだからだ。

それが愛だよ、姉ちゃん知ってんの?分かってないだろう!?

姉ちゃんの婚約者は一方的で力任せに気持ちを無視する馬鹿者なんだ。

…妊娠したら、どうするの?

もし赤ちゃんが産まれたら…結城の子でも大事なの?


なあ姉ちゃん。

俺なら大事に育ててやるから。俺の子供じゃなくても、一生あんたにキスなんかできないでも、俺が父親になってやるから。

だから…どうして。

なんで指輪をしているの?

なんで指輪をした手で俺の前にいるの?


――それとも姉ちゃんは結城になら、喜んで傷つけられているの?


やっぱり、ダメだ。

頭に血が上った。