白は花嫁の色


父さんはフライ定食、姉ちゃんはサラダを頼んだ。

ファミリーレストラン。ファミリー、か。机の下で手を強く握った。


今すぐ姉ちゃんを連れ出して、二人きりになってたくさん話をしたいのに…

黙ったままずっとテーブルに置かれたメニューを見ていた。



そして母さんも加わり家族が揃った。

俺は姉ちゃんの向かいの席で、存在を確認するようそっと彼女を眺めた。


姉ちゃんは前より明らかに艶やかになった髪をして、真っ白のつるつるした肌をして、

高級そうなベージュのワンピースに身を包んでいて…。

そして、

――姉ちゃんの細い薬指にはキラキラ光るリングを見つけてしまった。

キラキラキラキラ。
俺の指輪なんか比べる必要もない。輝きが違う。

恥ずかしかった。
俺が高級だと思った指輪なんか、結城にしたらジュースを買うような価値なんだろう。

…おもちゃみたいなもんなんだろう。ちっとも…違う。


比べる必要さえない。

小指にしか指輪をプレゼント出来ない俺と、薬指に嵌めさせることが可能な結城。


……。