白は花嫁の色


…触りたくもない植木を見ていると、一つの結論にたどり着いた。

もしかしたら魔法使いはこの女かもしれない。何せ魔女みたいな化粧をしているのだ。

―――おかしいな、魔女の顔が見えない。

「え?いっちゃん?!」と驚いた声がして、……気付いたら泣いていた。末っ子の実のようにぼろぼろ涙が溢れていた。

姉ちゃんが居た。居た。居たんだ、見たんだ。夢みたいだ…

恐らく結城が姉ちゃんに飽きたに違いない。

良かった!!結城が姉ちゃんをやっと返してくれた――…

傷物でも良い…、返してくれたなら、俺がちゃんと大事に綺麗に癒してやれる生活を送らせてやるから。


「いっちゃん?!私帰るよ?帰るね…?一人になりたいよね?じゃあね?アタシ悪くないし知らないからね?」

おどおどした魔女は幸せと引き換えに帰って行った。


―――今のは夢じゃないよな?姉ちゃんが居た。見たんだ。


姉ちゃん…

おかしいんだ、今すぐ確認したいのに体に力が入らない。

懐かしい姉ちゃんの甘い香りに包まれると、骨抜きだ。ただ泣くしかできないなんて。