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姉ちゃんを救えないし、結城に敵わない。

“好き”それしかない。

考えても
考えても
俺が姉ちゃんに出来ることはない。

もしかしたら唯一できることは、“諦めること”なのだろうか。

女を知らないから、姉ちゃんに拘るのだろうか。
忘れるべなのだろうか。


もう嫌なんだ。
嫌で嫌で嫌で嫌で。
全て嫌だ。何もかも。

一人はさびしい。

こんな時はいつも姉ちゃんが隣に居てくれた。俺の隣には姉ちゃんが居た。

さびしいと感じる前に、さびしがらせないよう姉ちゃんが手を取ってくれた。

笑ってくれた。



キラキラがない今、部屋の全てに押し潰されそうだ。