白は花嫁の色


―――

「なんだ市井遅刻かー…?と、お前っど、…なんだ?」

教卓に居る先生や、席に着いているクラスメイトがざわつく。

気にせず「寝坊しました」と笑っい、椅子を引いて席に座った。


「違うだろ、なんだその頭は」

……

低レベルって思うだろう。髪を軽く染めた。…別に反抗とかじゃない。ただ黒髪は嫌だった。黒髪なんて嫌いだ。


「…市井?なあ、お前なんだ最近様子がおか「先生、授業して下さい」

窓の外から空を眺める。現実逃避には持ってこいの青い空。



―――
……



あれから学校はぼんやり授業に出るだけで、そこに俺の存在はなかった。

家には寝る以外用がなくて、それでいて眠るのが怖かった。


とにかく家に居ると結城に包まれる感覚がたまらなく嫌で、放課後は公園で本を読んだりしてぼんやりと過ごした。



「はあ…―」
溜め息ばかりをつく。溜め息に涙を乗せたらどんなに楽だろう。

泣くのは嫌いだ。無力だと認める最後の諦めの証拠だから。