「雅は忍が好きだろ?」
今、なんて…言ったんだ。
咄嗟に否定していた。
『別に…ちがっ!!』
動揺した。
思いっきり顔が赤くなったのが分かる。
「隠さなくていい、お前は忍を男の目で見てたんだ」
ハッキリと宣言されて、ますます皮膚を赤く染める。血が沸騰して体がおかしくなってしまいそうだ。
「お前は分かってない。お前に忍をやるより結城にやる方が忍は幸せなんだ。女は金がなきゃ幸せになれない。
父さんだって金がないから母さんを幸せにできなかった」
…そんなの
そんなの関係ないだろう…
金で幸せになれるなら、俺が稼いで姉ちゃんを楽にしてやるから。
だから待ってくれたっていいだろう、俺はまだ大人じゃないのだから。
頑張っている最中なことくらい父さんだって知っているじゃないか。
あんまりじゃないか。



