自分の部屋に兄弟を招き正座させて床に並ばせた。
「なあ姉ちゃんが居ないけど。母さんが居るけど。……どう?」
ぶつしげな言い方になってしまった。
尋ねたことを後悔することになるなんて――
「お姉ちゃんは居ないけど…お母さんがいるし」「うん、お母さんが居るなら」「うんっ」
―――そう口々に奏でるから。
日本人の集団心理みたいだ。みんながYESだと一人NOと言う方がおかしいんじゃないかって。
「待ってよ、姉ちゃん居ないんだよ?何か…思うだろ?変じゃんか」
途端に無言になる兄弟を見たら、体から力が抜けた。
ちっとも何も通じやしない。
「もう…いいよ、部屋戻れ」
パタパタと消えて行く足音が憎らしかった。
おかしいだろう、なんで最初から姉ちゃんが居ないみたいな反応なんだ。
姉ちゃんを助けたいとか思わないのか。
やっぱり父さんのせいだ。諸悪の根源は父さんだ。
愛の行方を狂わせたのは父さんだ!!頼りの綱は父さんしか居ない。
一気に一階へと駆け下りた。



