白は花嫁の色


「部活辞めたんだって?どうして?市井ならスポーツ推薦だって…。

クラスでもポツンとしてるし、相坂や久保と仲良かったじゃない。どうしたの?ケンカ?何か悩みがあるんでしょう?」


傍から見たら親身になってくれる先生に無気力な生徒の図なんだろうが、あまりの質問攻めに答える気にもらなない。

ばからしい、どうでもいい。すべて放棄したい。姉ちゃんしかいらない。何もいらない。


乱暴に椅子を押しやり席を立つ。力一杯足を踏ん張らなきゃ、立っていられないけれど。


「頑張る意味がなくなったからだよ先生」

眉を寄せ俺を見上げる担任を、わざとらしく見下ろす。


「目の前が真っ黒なんだ。もう頑張ったって何もならないんだ。気にしないで先生。犯罪したり自殺はしないから。

ほっといて下さい」


自分勝手でダメな生徒だと知りながら、先生を置き去りにしてドアを閉めた。

…全てから遮断されたら良いのに。