白は花嫁の色


…だったら好きと言えば良かった。早く伝えれば良かった。好きだと聞いて欲しかった。

姉ちゃん…姉ちゃんが居ないなら、どうしたらいいか分からない。

何を頑張って
何を目標にするのか
何をすれば…
……何も分かんねえよ。

俺は何もできない、姉ちゃんが居なきゃ俺は……


暗闇を照らす光はさなさなしている。泣けない俺を、淋しい夜を、優しくするためのあたたかい光度。そんな光の国のお姫様はもう居ないから…



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一日が経ってもからっぽの一日。カレンダー上一日なだけで俺の人生にはない一日。

退部届を出した。
公園でぼんやりした。

昨日父さんから携帯を貰ったけれど、(正確には結城の金だから結城から)登録件数はゼロ。

一番登録したくて一番連絡したいのは姉ちゃん。なのにどこに居るのか分からない。


無事なのか確認したい。姉ちゃんに会いたい…

好きだと言いたくて、プレゼントを渡したくて、だけど何も出来ない現実。

輪郭ごと溶けて暗闇に消えたら、どんなに楽なのだろうか。