白は花嫁の色


呆然としていたら、「兄ちゃん」と呼ばれた。椿と実が居る。そして引っ越したんだと言う。

「は…?」

一軒家を指差す。恐る恐る中に入れば父さんが居た。

「結城の父親が“家族の一員だから”って。今日からここがうちの家だ」

説明が上手く聞き取れない。入居者が居なかったままの売り住宅が我が家になるのか?

信じられない。


一階から部屋を回った。
大きなリビングダイニングはモデルルームのようだ。大きなTVや冷蔵庫、アイランドキッチンもある。

見慣れない家具が当たり前に備わっている。


冷静に他のドアを開けると、畳みの香りのするお座敷、大きなトイレ、清潔感のあるお風呂…どれも新品だ。

二階に上がると六畳の部屋が四つ。そこには既に兄弟が住み着いていた。



…体の奥がおかしい。骨が消えたのかもしれない。