白は花嫁の色


「でも婚約なんてどうせ気紛れだろ。結城ってデイリーで女違ったからな。君の忍ちゃんに飽きたら愛人作るんじゃね?結城って女から群がるし。

忍ちゃんも結城に捨てられたら君の所に戻ってくるんじゃない?使用済みだろうけどな」

「ッハハハ、だろうな。結城と寝た女でも好きなの?愛せるの?」

「ほんと同情するよ。頭良い女ならあいつと結婚とかないよ。お先真っ暗だからさ。

でもやっぱ忍ちゃんは高校も行けないバカだから婚約したのかな?ゆるい女ってつくづくバカだよな」

「けどやっぱ女って顔と体だよな」「残念だったね」「お気の毒」


一方的にぺちゃくちゃ喋るだけ喋って。わざと嫌な言い回しをする彼らが憎らしかった。



分かったのは、結城は相当遊び人だということだ。

そして、そんな男の婚約者の姉ちゃんは、今みたいにでたらめなネタにされるということだ。


それは―――二人の婚約は、俺にとってはちっとも未来が明るくないということを証明するには十分だった。



手のひらを握り締めていたから、血が止まりそうだった。

散々楽しそうに笑って去って行って、聞きたいことなんて聞けなかったのは、少なくとも噂話を真に受けたせい―――

おもいっきり唇を噛んだ。