白は花嫁の色


「図星だろ、残念だな。結城って女取っ替え引っ替えなんだよ?遊びまくってて有名だ。“結城の息子は節操なし”ってな」

「そーそー、大学ん時はポイ捨て王子って噂されてたからな」


―――ぼんやりと頭に入ってくる話は聞くに耐えない。拳を強く握り三人を睨んだ。

間違いなく人選ミスだと思ったが、真実が知りたいとすれば、もしかしたらそうではないのかもしれない。

俺の態度に気付かないのか、いや、むしろあえて単語を選んでいるように話を続けた。


「忍ちゃんって聞くところによるとかなり美人なんだってな?スタイルもいい。だからあの結城が求婚したって専ら噂。中卒の貧乏女らしいね。

どんな手使って結城を丸め込んだんだ?遊び人をたらしこむなんてさ、よっぽど体ん相性がいんだろうな?

金持ち狙うなんて若いのに浅ましいな。君も相手したの?」


「いいよなあー女子高生との生活。羨ましいよ。年下でスタイル良いとか夢だろ、羨ましいわ、なあ?」


俺の存在なんて無視して繰り広げられる会話は、単純に言葉遊びで楽しんでいるのが見て取れる。

一言も聞きたくなくて目を閉じると、赤い世界が広がった。