自信家のような長身の男、人の良さそうな恰幅のいい男、仕事のできそうな眼鏡をした男。
スーツが似合う三人のサラリーマンが向かいのベンチに座った。
こんなに仕事が出来そうな人たちを更に統括するなんて、結城は大人なんだと間接的に実感せざる得ない。
悔しさを飲み込み、今は姉ちゃんの居場所を知る目的を果たすのみだ。
「あの、俺…聞きたいこ「なあ婚約者って十五、六だろ??」
「……はい」
いきなり質問を遮られ、僅かに不信感が芽生えるが、こちらはただのガキ。
仕方なしに相手のペースに合わせることにした。
――のが、間違いだった。
「ひょっとしてその婚約者のこと好きだったんじゃないかな?…だろう?」
体がカっと熱くなった。
そのどこかバカにしたような口調に苛立ち、怒りか羞恥か首から上――耳の中まで赤くなった。
動揺したら負けなのに。



