「迷います…全部似合う」
本当、姉ちゃんなら全部似合う…恐らくアクセサリーよりも本人が輝いているのだけど、なんて。
「ネックレスも、指輪、ブレスレット…全部あげれたらいいのに……」
呟いていた。
だって姉ちゃんなら、なんでも似合うから、やっぱ着飾らさせてやりたい。それが男心だ。
キラキラした眩しいアクセサリーは、夜の星。ピカピカ健気に美しいんだ。
店内にはオルゴールの可愛らしいメロディーが踊っている。
お姉さんは「あ、忘れてた」とオレンジがかった口紅を塗った口を開き、
―――そして
「小指に付けるんですよー。ピンキーリング、幸せになれるんです。ご存知ですか?
今ならネックレスとセットっていう限定のがあるんですよね、忘れてました。人気ですよ」
――弾んだ口調でお姉さんがケースから出したのは、
ハートの石が組み込まれたリングと、同じ色のハート型をした石のネックレスだった。
「かわいい…」
姉ちゃんの細い首から鎖骨に這うネックレスは似合うだろう。
細い指に巻き付くリングは綺麗だろう。
すごく可愛い。



