「彼女さんにですか?指輪がおすすめですよ、高校生さんですか?」
「あ、俺中三です、彼女じゃない、です。好きな子、です…」
パキっとした襟の立った薄いブルーのシャツアンサンブルに、ベージュのふんわりとしたスカート。
大人のお姉さんって感じだ。
普段見てる学校の女子とは全然違うから、やっぱ変な汗をかく。
「中学生でアクセサリーをプレゼントなんて、好きな子に!!羨ましいです」
ピアスはしてないので、ネックレスにすると言えば、接客業らしくにっこりと笑われた。
予算を一万だと聞くと、ぺちゃくちゃ口を動かし、お勧めの品なのか、ショーケースからいくつかお皿みたいなものに乗せていく。
キラキラしたハートをくりぬいた丸いヘッドのネックレスや、二連ハートのネックレス。
ハートが三つ縦に並んだネックレスや、四角いプレートの上にハートのモチーフが重なったネックレス。
すべてハートだらけ。自分の恋心の象徴のようで照れ臭かった。
…可愛い



