白は花嫁の色


ヤングファッションフロアの一角にこじんまりと構えるブランド?で、一番安そうな感じの店をウロウロした。

予想通り、ここなら安いやつが一万円くらいであった。
ピアスが約七千円、ブレスレットが六千円くらい、ネックレスが九千円程度……

ここならプレゼントしたら女の子は喜ぶのかな。それとも安いから付けるのが恥ずかしいのかな。

仕方ない…。ハイブランドは手が出ない。たかがネックレスがあんなに高いとは思わなかった。


店頭の棚に雑誌が置いてあり“プチプラアクセ”とここの店のが紹介されているが、俺にしたら高級品なんだけど、と不服に感じた。


キラキラしてる。オーロラの光りの粒みたいに見惚れてしまう。

ハートが売りなのか全てにハートがあしらってあった。

…可愛いな。
照明で輝くガラスのショーケースに指紋を付けないよう慎重に眺めた。

…どれが似合うかな、どれが喜ぶかな…


不意に頭の上から「プレゼントですか?」という声がし、俺は三回頷いた。

キチっとした美人のお姉さんに「何をお探しですか?」とマニュアルトークをされただけなのに、

緊張して顔が真っ赤になるのが分かった。かっこわりぃな…

誕生日に…と少し吃り気味になってしまった。