えりの葬式は終わった。 四十九日──えりのお骨をお墓に入れる日が来た。 えりの親族ととも、僕はお参りをした。 死んだ瞳をしたまま……。 「なつき君。えりの為に四十九日に来てくれて、ありがとう。あの子は本当に幸せだったのよ。なつき君のお陰で、富山に来てから毎日が楽しいって言ってたのよ」 言われれば、言われるだけ心が悼んだ。 「いえ……。幸せだったのは僕の方です。えりに……いつも元気をもらっていました」