お互い抱きしめた腕をゆっくり放す。
「理子、親父さんとおばさんは?」
「わからない……さっきはぐれちゃって…」
「そ…そっか。けど心配するな!きっと無事避難所にいるよ!俺たちも行こう!」
「……うん!」
手を繋ごうとした瞬間だった。
英語だかフランス語かそれよりもっとほかの言葉かわからないけど、異国の言葉を話す兵士が何かを叫んだかと思うと
銃弾がとんだ。
何発も
何発も。
俊介の体にかざ穴があいて、そこから血が吹き出す。
何が起こっているのかわからなかった。
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