【短編集】エーテルの底で



大きな世界で、小さく震えるあたしたちは

皮肉にも死に怯えることで初めて生きていることを認識した。

あたしたちは生まれてきました。

意識なんかしてなくても呼吸をしていました。

殺されるために生きてきたのか

殺すために生まれてきたのか

そんなこと考えたこともありませんでした。