“まさか、まさか、まさか……”


エンドレスで続くその言葉。
頭の中は混乱状態だった。
無意識に人差し指が親指の皮をめくる。

うっすら血が滲み出すまで、その行為を続けていたらしい。

“痛い”と感じて初めて自分の無意味な行動に気づいた。