目的の教室前につくと何やら人だかりができていた。 不思議に思いながら、人の隙間をすりぬけていく。 やっとの思いでたどりついた絵に、あたしは言葉を失う。 口を手で覆い、見開いた瞳からは涙が際限泣く溢れだしてくる。 絵をしっかりみようとしても、涙で視界が曇ってみることができない。 立っていることができなくなって、ついには絵の前でしゃがみこんでしまった。