不登校になってから二週間がたった。 そろそろ単位とかやばいんだろうか? いや、まだこの程度なら大丈夫なのだろうか? そんなことを家でモヤモヤ考えている自分に吐き気を感じ、外へ飛び出した。 夏なら絶対に外に出ない。 露出の多い服は自分の醜さを実感するから。 その点、冬はすき。 みんなが厚着して寒さからなるべく肌を隠す季節。 あたしも怪しまれることなく火傷を隠すことができた。 マフラーを巻いて、赤のダッフルコートをきたあたしは少しだけ普通の女の子になれた気がした。