【短編集】エーテルの底で




さっきよりもずっとリアルに伝わる息遣い。


触れて、しまったのだ。

こんなゴツゴツした手で
彼女の肌に。





手に感じる体温が、罪悪感を加速させる。


平良 志帆はずっと無垢で汚れなき聖域だったから。




踏み込んでしまった聖域を後戻りなんて出来なかった。