【短編集】エーテルの底で




キラリと光るレンズの中の俺が滲んでいく。

そして平良の白い頬からは滴がゆっくり流れ落ちた。



「……好き。好きです…。あたしも…ずっと見てた…」




小さな唇は、そこから動かなくなった。

俺が塞いでしまったから。


柔らかな感触に目眩がした。