「……なによ?」 「綾さんがそんな考えを巡らせていることが、生きているということなんじゃないでしょうか?きっと存在証明って外で作るものじゃなくて内にあるものだと思いますよ」 あたしは呆気にとられて、ただただ少年の整った幼い顔をみつめることしかできなかった。 それも口半開きという間抜け面で。