あげさせた湊の顔には、

涙が一筋だけ伝っていて。

そんな湊の顔が、

今まで見たことないぐらいの、

小さい子供みたいに見えた。

「好きだよ、湊」

あたしの口は「ごめん」を幾度も繰り返し、

最後に湊にキスをした。