「どうしたの?」

「いや、別に何もないよ。」

あ、平気そうな顔に戻った。

「うん?」

何かあったら言ってほしいのにな。

「じゃ、おやすみ。」

「あ、うん。おやすみ。」

繋いでいた手が離れる。

寂しい。心細い。

そんな感覚におちいる。

「湊・・・。」

思わず名前を呼ぶ。

「ん??」

「す、好きだよ!お、おやすみ。」

また声が裏返っちゃった。

「俺もなるが好きだよ。おやすみ。」

笑顔でバイバイした。

胸がくすぐったくなった。