けれど、実際はそうじゃない。
軌道修正をして走る俺に、隆太は続けた。
「空人はさ、これから美咲のカレシになるか友達じゃなくなるかのどっちかなんだよ」
目の前が真っ暗になった。
隆太の言う通り、告白をしてしまった以上、俺には何らかの答えが返って来る。
そうなればもう今までのような「仲の良い友達」のポジションは保っていられない。
俺に新たに与えられるのは、カレシか非友達だ。
「どうしよぉ~!」
自分が作り出した状況の全てをやっと理解した俺は、隆太の胸元にしがみ付いた。
「自分が言い出した事でしょ?覚悟して返事、待つしかないね」
隆太は青ざめながら走る俺を置いてペースを速めて行ってしまった。
―――カレシか友達じゃなくなるか…―――
俺はその日、何周走ったのか分からないまま走り続けた。
軌道修正をして走る俺に、隆太は続けた。
「空人はさ、これから美咲のカレシになるか友達じゃなくなるかのどっちかなんだよ」
目の前が真っ暗になった。
隆太の言う通り、告白をしてしまった以上、俺には何らかの答えが返って来る。
そうなればもう今までのような「仲の良い友達」のポジションは保っていられない。
俺に新たに与えられるのは、カレシか非友達だ。
「どうしよぉ~!」
自分が作り出した状況の全てをやっと理解した俺は、隆太の胸元にしがみ付いた。
「自分が言い出した事でしょ?覚悟して返事、待つしかないね」
隆太は青ざめながら走る俺を置いてペースを速めて行ってしまった。
―――カレシか友達じゃなくなるか…―――
俺はその日、何周走ったのか分からないまま走り続けた。

