「美咲、頑固だからね。出ないって言ったら何が何でも出ないんじゃない?まあ、ベンチに大人しく座ってるだけマシだけど」
さすがの隆太も苦笑いだった。
「でもこの試合、負けてるんだよなぁ」
担任がまた口を挟んできた。
よく見れば相手は3年生。
真由子の疲れ具合を見るときっと1試合目から出っ放しだと思われる。
「美咲がちょっとでも出てくれれば良いのに」
俺は隆太のこの言葉の意味を深く考えていなかった。
真由子を始め、文化部のクラスメイト達ですら必死にボールを追っているのを目の前にして、あいつは何も感じる事がないのだろうか。
そんな事を考えていたら相手チームがまたリードの追加点を入れた。
ホイッスルの音に従い得点板の数字が変わる。
その瞬間、俺の中で何かがキレた。
「おい!そこの長ジャージの澄まし顔!」
我慢の限界を向かえ、隣に立つ担任が持っていたメガホンを奪って、俺は美咲に叫んだ。
さすがの隆太も苦笑いだった。
「でもこの試合、負けてるんだよなぁ」
担任がまた口を挟んできた。
よく見れば相手は3年生。
真由子の疲れ具合を見るときっと1試合目から出っ放しだと思われる。
「美咲がちょっとでも出てくれれば良いのに」
俺は隆太のこの言葉の意味を深く考えていなかった。
真由子を始め、文化部のクラスメイト達ですら必死にボールを追っているのを目の前にして、あいつは何も感じる事がないのだろうか。
そんな事を考えていたら相手チームがまたリードの追加点を入れた。
ホイッスルの音に従い得点板の数字が変わる。
その瞬間、俺の中で何かがキレた。
「おい!そこの長ジャージの澄まし顔!」
我慢の限界を向かえ、隣に立つ担任が持っていたメガホンを奪って、俺は美咲に叫んだ。

