「我が息子ながらセンス良いと思わない?」
ソラのお母さんが笑った。
「それ、ホワイトゴールドみたいです。高校生のくせに生意気ですよね?」
そんな事を言いながらも、海人くんはなんとなく誇らしげだった。
「ソラ…」
箱の中には、何の飾りも無いシンプルな指輪と透明な石の付いたピアスが入っていた。
「空人、美咲さんの誕生日プレゼント買うって締まりの無い顔でバイト行ってたんですよ?」
海人くんは苦笑した。
「すみません…ソラ…こんなのの為に…」
私は、震える声を抑えられなかった。
「あ、美咲ちゃん、誤解しないでね?そういうつもりで見せたわけじゃないの」
ソラのお母さんは、慌てて否定した。
「これが空人の部屋から出て来た時は、どうしようかって思ったのよね」
ソラのお母さんは、静かに続けた。
「最初は黙ってしまっておこうかとも思ったんだけど…親バカね。それが気掛かりで空人が成仏出来なかったらって考えたら美咲ちゃんの事より空人の事、優先しちゃった」
私は、もう涙を飲む事が出来なかった。
ソラのお母さんが笑った。
「それ、ホワイトゴールドみたいです。高校生のくせに生意気ですよね?」
そんな事を言いながらも、海人くんはなんとなく誇らしげだった。
「ソラ…」
箱の中には、何の飾りも無いシンプルな指輪と透明な石の付いたピアスが入っていた。
「空人、美咲さんの誕生日プレゼント買うって締まりの無い顔でバイト行ってたんですよ?」
海人くんは苦笑した。
「すみません…ソラ…こんなのの為に…」
私は、震える声を抑えられなかった。
「あ、美咲ちゃん、誤解しないでね?そういうつもりで見せたわけじゃないの」
ソラのお母さんは、慌てて否定した。
「これが空人の部屋から出て来た時は、どうしようかって思ったのよね」
ソラのお母さんは、静かに続けた。
「最初は黙ってしまっておこうかとも思ったんだけど…親バカね。それが気掛かりで空人が成仏出来なかったらって考えたら美咲ちゃんの事より空人の事、優先しちゃった」
私は、もう涙を飲む事が出来なかった。

