「で?サキは行きたいの?行きたくないの?」
そんな私に、ソラは容赦なく答えを迫った。
「…ソラは?」
私は、少しソラを睨んだ。
―――最初っから相談だって言ってんじゃん!―――
自分で答えを出す自身がなかった私は、ソラの返しにイラ立った。
「俺は、どうしろって言えないから」
ソラは、廊下の先を見ながら言った。
「…あっそ…」
てっきりソラが行くなと言ってくれると思っていた私は、当然の事ながら面白くなかった。
「おまえさ、俺が行けって言ったら行って、行くなって言ったら行かないわけ?」
ソラの声が、どことなく冷たい。
「何それ?」
ソラが言っている事が正しいだけに、余計に腹が立って来た私は、理不尽な反撃をした。
「サキがそういうの悩むってなんか変じゃね?」
そんなのは言われなくても分かっていた。
いつもならスパッと決めて後悔もしない、それが私だ。
けれど、今の私は真剣に悩んでいた。
ソラとやっと見付けたやりたい事とを天秤にかけてユラユラと揺れている、そんな状態だった。
そんな私に、ソラは容赦なく答えを迫った。
「…ソラは?」
私は、少しソラを睨んだ。
―――最初っから相談だって言ってんじゃん!―――
自分で答えを出す自身がなかった私は、ソラの返しにイラ立った。
「俺は、どうしろって言えないから」
ソラは、廊下の先を見ながら言った。
「…あっそ…」
てっきりソラが行くなと言ってくれると思っていた私は、当然の事ながら面白くなかった。
「おまえさ、俺が行けって言ったら行って、行くなって言ったら行かないわけ?」
ソラの声が、どことなく冷たい。
「何それ?」
ソラが言っている事が正しいだけに、余計に腹が立って来た私は、理不尽な反撃をした。
「サキがそういうの悩むってなんか変じゃね?」
そんなのは言われなくても分かっていた。
いつもならスパッと決めて後悔もしない、それが私だ。
けれど、今の私は真剣に悩んでいた。
ソラとやっと見付けたやりたい事とを天秤にかけてユラユラと揺れている、そんな状態だった。

