―――でも写真、撮りたいし…―――
私は写真を撮りたいが為に仕方なく参加していた。
「サキ!外、見てみろって!」
眠ろうとする私をソラは必要以上に興奮した様子で邪魔をした。
「…うるさい。隆太、ソラ黙らせて」
私はヘッドフォンをしてまた目を閉じた。
「空人、今そんなにはしゃいでたら体力もたないんじゃない?どうせ美咲とは4日間一緒なんだから」
隆太は私に言われた通りソラをなだめた。
「…しょーがねぇな」
目を開けなくても分かった。
ソラは今、絶対にニヤけている。
―――あぁ~、4日間どうしよう…―――
私は眠れないと分かっていながら、目を閉じたままテンションの高いソラの声を聞いて過ごした。