「何だか見てるこっちが恥ずかしいんだけど…」
空人にグチャグチャにされた髪を手ぐしで直す美咲を真由子が横目で見た。
「な、何が?」
微妙にニヤけた顔の美咲に真由子は、はいはいと溜め息をついた。
客観的に見て美咲と空人はだいぶ付き合っている雰囲気になって来たと思う。
それに例の練習試合の時の美咲の一言のおかげか、空人が目を光らせているおかげか、美咲に挑んで来るヤカラはいなくなっていた。
―――って最近の2人がかなり仲良いからっていうのもあると思うけど―――
噂だけでは信じがたい事も目で見ればどんな意外な事でも人は信じるものなんだと俺は改めて知った。
「あ、そういや今年も花火、行くだろ?」
思い出したように機嫌の良い空人が口を開いた。
「行きたいかも。新しいデジカメ試したかったし」
珍しく美咲がノリ気になっている。
「じゃ、去年と同じように学校に集合して…」
「私、パス」
計画を練る空人に真由子が待ったをかけた。
空人にグチャグチャにされた髪を手ぐしで直す美咲を真由子が横目で見た。
「な、何が?」
微妙にニヤけた顔の美咲に真由子は、はいはいと溜め息をついた。
客観的に見て美咲と空人はだいぶ付き合っている雰囲気になって来たと思う。
それに例の練習試合の時の美咲の一言のおかげか、空人が目を光らせているおかげか、美咲に挑んで来るヤカラはいなくなっていた。
―――って最近の2人がかなり仲良いからっていうのもあると思うけど―――
噂だけでは信じがたい事も目で見ればどんな意外な事でも人は信じるものなんだと俺は改めて知った。
「あ、そういや今年も花火、行くだろ?」
思い出したように機嫌の良い空人が口を開いた。
「行きたいかも。新しいデジカメ試したかったし」
珍しく美咲がノリ気になっている。
「じゃ、去年と同じように学校に集合して…」
「私、パス」
計画を練る空人に真由子が待ったをかけた。

