「べ、別にそんなの私は気にしないし!っていうか変な事、言わないでくれる!?」
真由子の忠告に美咲が真っ赤になって反論した。
予想通りの反応を見れた真由子は満足そうに笑っている。
「何だよ急に?サキ、顔、真っ赤…」
「うるさい!」
真由子が美咲に何を耳打ちしたのか分かっていない空人は、ただ頭ごなしに美咲に怒られただけだった。
「じゃ、予定通り皆このままこっちで進学なら卒業しても遊べるね。家も近いわけだし。ま、俺は毎日、美咲と大学で会えるけど」
とりあえず美咲と同じ大学を受ける事にしている時点で俺と美咲の繋がりは保てそうだと思っていたけれど、空人と真由子との繋がりも継続出来そうだ。
「隆太、サキの事、頼むからな」
空人が真剣な顔で俺の肩に手を置いた。
「何?美咲、俺にくれるの?」
「バーカ、やんねぇよ」
ふざけた俺に空人は少しだけ笑った。