階段を降りていると、キッチンからいい匂いがした

「翔?」

リビングのドアを開けると、そこにはエプロン姿で朝ご飯を用意している翔がいた

「あ、楓。はよ。大丈夫か?」

「うん。もう、大丈夫」

「まぁ、心配だから計っとけ」

体温計は食卓の上に置いてあった

「ん、わかった」

目玉焼きのいい匂いを嗅ぎながら、体温計がなるのを待った