「なんで?」

「たまにだけど…浪川先生の香水のくせぇー香りが、家に充満してた」

「そっ…か…」

「言わなくて、ゴメン…ホントかどうか、わかんなかったから…ゴメン…」

翔の気持ちが…

優しい気持ちが…


痛いくらいに心に染みた


「ううん…大…丈夫…」

「大丈夫じゃねぇだろ?涙、零れてるから…」