「…わり…」



キスをした後、私の肩から手を離し離れた。


それがすごく寂しかった

寂しくて

寂しくて

気が狂いそう



私は思わず充を後ろから抱き締めた



「ヤダ…」

「……」

「寂しい…」



自分が何をしてるかなんてわかってる

でも…

誰かを求めずにはいられない



「お願い…」

「……」

「充…」



名前を呼んだ瞬間、強く抱き寄せられ、さっきよりも深いキスをした


久しぶりの人の温もりは

温かくて

唇からはほんの少し、涙の味がした