ワタシの隣り

「風邪引かなかったか?」

「大丈夫。強いもん。」



身体も…

心だって弱くないよ



「明日からバイトだろ?」

「……」



今日も側にいてくれる充。

なんで

こんなにかまってくれるの?
なんで?



「…そうだよ。」

「やれんの?」

「…やりたくない。でも、やらなきゃ。」



やらなきゃ

そう思って、やらなきゃ

大学だってそろそろ行かなきゃ単位もあるし



「…いつまでも落ち込んでんなよ」

「…うん。今日はご飯も食べる。少しづつでも食べないと。」

「…すげぇ心境の変化」



だって昨日雨に濡れて

たくさん泣いて

すごくスッキリしたから


…充は泣きやむまで

一緒に雨に濡れててくれた

そんな充を見て

私のことを心配してくれてる人のためにも頑張らなきゃって思えた



「いつでも頼れよ。」

「え?」

「お前肝心なとこ相談しないからな。」



…そんなつもりはないんだけど



「有り難う」



ずっと側にいてくれて

やっと言えた