夏休み前の7月。体重は
32㎏。コンサートは8月の
後半。もっと痩せるために
頑張ろうと思っていた。

さすがに担当が32㎏の私の
体の変化に心配していた。
もう、ガリガリで、はっきり
言って変だった。

私を放課後呼び出した。
『ちょっと、痩せすぎじゃないか?』
『もっと、食べろ。』

『……山下、お前変だぞ?』

何で?私、変なの?じゃあ、
もっと痩せないと。

先生の言葉がもっと痩せろ
という意味にしか聞こえなかった。

親ももちろん、私の変化に
気づいている。気をつかって
いたのか、昼ご飯のお弁当は
高カロリーのものばかり。