オオカミなんか 怖くないっ!!



「カワノさぁーん」



遥か遠くから
紺野の声が聞こえたような気がしたけど

アタシはかまわず

教室に向かって
走った。



恥ずかしくて
恥ずかしくて

何だか、悔しくて。



何が恥ずかしいのか
何が悔しいのか
分かんないけど

走った。




ものすごく
ドキドキして
嬉しくなったあと


いきなり
ナラクの底に
突き落とされちゃったような


アタシの『気持ち』が

アタシとは関係のないところで

上がったり
落ちたり。