オオカミなんか 怖くないっ!!


タツの顔を真っ直ぐ見据える紺野は

いつもの、オドオドした委員長ではなかった。



な、なんか

紺野カッコいいんですけど!



タツは、思ってもみなかった展開に
すっかり圧倒されている。


「紺野、てめ…
こんな事して、ただじゃ済まねぇからな」


何だか、悪役が去る際のベタな捨て台詞を残してタツは紺野から離れ
校舎の方へ駆け出した。




紺野は

「ふぅ」っと

息を吐くと


アタシの方に
向き直った。




「…紺野…」



アタシは、紺野を見た。
髪はボサボサだし
メガネはズレてる。

いつもの、さえない
紺野だ。





でも………

でも、何でだろ。


紺野に見つめられると

胸の奥が

苦しくて、熱い。