じゃあなと無愛想に返事をすると璃子は出ていった。
「…何だよ?」
隣に立ち、何か言いたそうな母を睨む。
「柚葉ちゃんて彼女なんだってね?悪い事しちゃったわ」
「……!?」
クスクスと馬鹿にしたように笑うと固まった朱希を横目に台所に戻っていく。
「な…なんだよ!?あいつか!?あいつがチクったのか!?」
あいつ…わざわざ内緒にしてた事を…
「何でもっと早く言わないのよ!!柚葉ちゃんなら反対するはずないじゃない!!」
「……あぁ」
頭をポリポリ掻きながら、逃げるように部屋へ急いだ。
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