「…ハァ」 あたしも、どんだけよ… 朱希との、あんな夢で興奮して叫ぶなんて。 「身が持たないよ…朱希の馬鹿のせいだッ!!」 時計を見て、まだまだ余裕があるとゆっくり用意を始めた。 いつもは朱希と一緒に行くけど…昨日の喧嘩で迎えは来ないかも知れない。 窓から見る朱希の部屋はまだカーテンが閉まっていて…― 「まだ寝てるんだ」 ブラウスの鈕を止めて、何とも言い難い気持ちのまま部屋を後にした。