その後もテンションが上がらないあたしに再び溜め息をついた蒼は、
テーブルに置いてあった黒縁メガネをかけながら横目であたしを見てきた。
そんな小さな仕草が高1に見えないくらい色っぽくて、なぜだかドキッとした。
「…おっきくなったね、蒼も」
「あ?いきなり何」
「いや、なんかね今思ったの」
笑いながら蒼に言えば「何それ」と鼻で笑われた。
「あ。そういえば屋上から帰って来たときあいつ朱夏のこと言ってたなー」
「え!?うそうそ!!なんて言ってたの!?」
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