「‥大丈夫か‥?」 「仁‥俺さ‥華乃を幸せに出来てたのかな‥」 「龍斗‥」 「今日だって、つまらない事で悲しませてしまったしよ」 椅子に座って泣き崩れる俺に、かける言葉が見つからないのか、黙ったままの仁。 「あの‥藤宮くん?」 そんな俺に話しかけてきたのは、華乃によく似た、女性だった。