「おい‥どういう事だよ」



医者に着いて行った俺らが連れて来られたのは

“霊安室”

という札がかかった部屋だった。



「私たちも最善を尽くしたんですが、ここに着いたときにはもう‥華乃さんは‥」


「っ‥‥華乃‥」



俺が聞きたいのはそんな事じゃないんだ。


華乃が生きてるか‥

もう二度と会えないのか、それだけなんだ。



────バタン!



「華乃‥」




ドアの先には、横たわった華乃。


そっと触れた頬は、もの凄く冷たくて‥



それは、華乃の死を物語っていた。